平戸城「城泊」計画、櫓改修の事業者決まる 瀬戸一望する風呂

西日本新聞 長崎・佐世保版

 平戸市は1日、宿泊施設にする平戸城懐柔櫓(かいじゅうやぐら)について、改修と運営を担う優先交渉権者にkessha株式会社(東京)を代表とする共同企業体(JV)を選んだと発表した。俵屋宗達に代表される「琳派」のようなきらびやかな内装を施し、2階には平戸瀬戸を一望する風呂を設置。一晩の「城泊」で殿様気分が楽しめるようにする。

 計画によると、櫓に泊まれるのは1日1組限定。見奏櫓から懐柔櫓への歩道に石垣を巡らせ、プライベート空間を演出。櫓の中は墨絵と、安土桃山時代後期に興った琳派の芸術を融合させたデザインにする。櫓の中央にある階段は撤去し、新たに傾斜の緩やかな階段を作る。キャッチフレーズは「ファーストクラスのおもてなし」。

 櫓の改修は年内に着工し、来年7月ごろの開業を目指す。総工費は約1億3900万円。

 kesshaの上山康博社長は、オランダなどとの交易で栄えた平戸の歴史を念頭に「平戸はいわばインバウンド(訪日外国人客)発祥の地。城泊は欧米の人が平戸に目を向ける絶好の機会になる」と説明。黒田成彦市長は「泊まれる人数は少ないが、波及効果が期待できる。五輪イヤーの平戸観光のキラーコンテンツになる」と期待した。

 JVは他にアトリエ・天工人(テクト)(同)と日本航空で構成する。kesshaは市が2017年に実施した天守閣宿泊の企画を担当した「百戦錬磨」の親会社。市とJVは今月11日に正式契約を結ぶ。 

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