大腸がんAIが発見 久留米大病院、九州初導入

西日本新聞 社会面

 久留米大病院(福岡県久留米市)は大腸の内視鏡検査の際に、人工知能(AI)が画像を解析し、早期がんや、がんになる可能性が高いポリープを高精度で発見するシステムを導入した。病院によると九州では初めて。組織を採取する追加の検査や、健康に影響のないポリープの切除手術を減らすことができ、患者の負担軽減につながるという。

 がん検診などで異常が見つかった人を対象に行う内視鏡検査は、肛門から細いチューブを挿入し、先端の小型カメラで腸内を診て病変を探す。必要があればその場で切除もする。

 ただ、ポリープを切除すべきかどうかの判断は難しく、組織を採取して顕微鏡で調べる「生検」が必要になる例も多い。生検の診断には1週間ほどかかり、再来院も必要になる。

 病院が導入した診断補助システム「エンドブレイン」は、内視鏡で撮影したポリープの血管や細胞核の高倍率画像を基に、切除の必要度を瞬時に数字で表示する。AIに約6万枚の画像を学習させ、熟練した専門医に匹敵する精度を備えたという。

 昨年12月、内視鏡分野では国内で初めて薬事承認された。導入費は専用内視鏡などと合わせて約1900万円。消化器病センターの鶴田修教授によると、生検は大幅に減らせる見込み。

 大腸がんは日本人のがん罹患(りかん)者の部位別1位で、増加傾向にある。

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