災害級大雨 厳重警戒 気象庁「命守る行動を」

西日本新聞 一面

 梅雨前線の停滞で、九州地方は3日から4日にかけて、大規模災害を引き起こすような大雨が断続的に降る恐れが高まっている。降り始めからの総雨量が300~800ミリ超となり地盤が緩んだ所に、さらに記録的な大雨が降る見込み。福岡管区気象台と国土交通省九州地方整備局は2日午後、緊急記者会見を開き「自分の命、大切な人の命を守るため、早め早めの避難を」と異例の文言で危機感を表した。

 気象台によると、九州南部付近に停滞していた梅雨前線が北上し、前線の活動が一段と活発化。昨年の西日本豪雨と比べて雨の範囲は狭いが、九州の雨量は当時よりも多い可能性があるという。山肌の土砂が崩れ落ち、土石流や流木被害を引き起こす「表層崩壊」、さらに大規模に山の斜面が岩盤ごと崩れる「深層崩壊」が発生する恐れがあり、早めの避難判断が重要となる。

 北部、南部ともに3日昼前から4日にかけて、1時間に50~80ミリ超の猛烈な雨や非常に激しい雨が降り、大雨を降らせる「線状降水帯」が形成される恐れもある。前線は6日ごろまで九州付近に停滞し、長雨がさらに続く可能性もある。

 6月下旬から降り続く雨で、総雨量は2日午後4時現在、宮崎県えびの市で828・0ミリ▽鹿児島県薩摩川内市で623・5ミリ▽熊本県湯前町で387・0ミリ‐に達し、他の多くの観測地点でも100~200ミリを超えている。どこで土砂災害が起きてもおかしくない状態となっている。

 九州各県の24時間予想雨量は、3日夕までに熊本180ミリ▽佐賀、長崎、大分、鹿児島、宮崎150ミリ▽福岡120ミリ。その後、4日夕までの24時間に北部、南部ともに300~400ミリを予想。気象台は浸水被害や河川の氾濫にも厳重な警戒を呼び掛けている。

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