監督、部員とも1年生 今年創部 福岡大若葉高初出場 高校野球福岡大会

西日本新聞 ふくおか都市圏版

 開幕が6日に迫った第101回全国高校野球選手権福岡大会に、福岡大若葉(福岡市中央区)が唯一の初出場校として挑む。今年4月に共学校となり、男子硬式野球部も創部されたばかりで、部員32人は全員1年生。新任教諭の尾崎弘直監督(22)が率いるフレッシュなチームは「1勝」の目標を掲げ、8日の初戦に向けて練習を重ねている。

 「もう1本!」。2日夕、グラウンドを濡らす雨が次第に強くなる中で、福岡大若葉チームは守備やバントなどの練習に汗を流した。ノックバットを握りながら選手たちの状態を見守った尾崎監督は、「一人一人の技術力は確実に上がってきている」とうなずいた。

 高校時代、名門・東筑で捕手としてプレーした尾崎監督。3年生の夏の福岡大会ではスタメンから外れ、スタンドから必死で声援を送ったが、チームは準決勝で涙をのんだ。この時、「高校の先生になって野球を教えたい」との思いが芽生えたという。

 進学した熊本大でも野球部に入り、甲子園で采配を振るった経験を持つ名監督の下で指導法を学びながら、教職課程にも全力で取り組んだ。努力が実を結び今春、晴れて物理教諭として福岡大若葉に赴任、すぐに野球部を立ち上げた。

   ▽    ▽

 初の公式戦まで時間が限られている中、尾崎監督は上級生のいない1年生たちに一から練習メニューをつくり、指導してきた。指示を待つのではなく、自ら考え判断し、行動してほしい‐。そんな姿勢で接し、他校との練習試合ではコールド勝ちを収めたこともある。

 ただ、投手の配球が素直過ぎて相手に打ち込まれたり、チーム内で指示が徹底できずにピンチを招いたりと、まだまだ頭で考えたプレーには遠い。三島有騎主将も「練習試合は相手チームの主力が出ていなかったし、勝ったのは自分たちの力ではない」。

 そんな若い尾崎監督と選手たちを見守るのが、高校野球指導と教諭経験の豊かな山本寛通部長(61)。時に尾崎監督がチームを引き締めた後は、山本部長が優しくフォローに回る。親子ほど年の離れたコンビがバランスを取りながら、若いチームを導いている。

   ▽    ▽

 福岡大会に参加する133チームのうち、福岡大若葉は南部70校の一つとして3日目に登場し、早良と対戦する。選手同士で話し合って決めた「1勝」を目指し、三島主将は「1年生ばかりのチームでどこまで通用するか分からないけれども、全力でぶつかっていきたい」と力を込める。

 指導者1年生の尾崎監督の夢はもちろん、「いつの日か、甲子園の舞台に立ちたい」だ。その挑戦の第一歩が始まる。

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ