香港議会占拠「一国二制度への挑戦」 中国が非難、強硬姿勢も

西日本新聞 国際面

 【北京・川原田健雄】中国政府は2日、「逃亡犯条例」改正案に反対する若者らが香港立法会(議会)に突入したことに対し「香港の法治を踏みにじる重大な違法行為だ」と非難する声明を出した。習近平指導部は「反中国」の動きが拡大することを警戒しており、今後の対応が注目される。

 中国政府の香港マカオ事務弁公室は「こうした違法行為は香港の社会秩序を破壊し、根本的な利益を損なう。一国二制度に対する挑戦であり、強く非難する」とする報道官談話を発表。中国外務省の耿爽副報道局長は「(香港の問題は)中国の内政であり、いかなる国も暴力行為を助長する誤った言動をしないよう警告する」と述べ、欧米諸国をけん制した。

 議場になだれ込んだ若者は香港特別行政区の区章にスプレーを吹き付け、議長席に英国統治時代の香港旗を掲げた。共産党統治を否定する行動とも言え、党の権威を重んじる習指導部が今後、デモ隊に対して強硬姿勢に出る可能性は否定できない。一部が暴徒化した今回の事態で、平和的なデモに共感してきた国際社会の支持が離れる可能性もあり、習指導部は世論の風向きを見極める構えだ。

 若者らが占拠した立法会から約200メートル西には人民解放軍の駐留基地がある。軍の出動には習指導部も慎重とみられるが、香港市民からは「(中国軍が学生運動を武力鎮圧した)天安門事件のような事態にならないか心配」(30代女性)との声も出ている。

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