「司法の役割放棄」 諫干非開門判断 漁業者側が批判

西日本新聞 社会面

 国営諫早湾干拓事業(長崎県諫早市)を巡り、漁業者側が国に潮受け堤防排水門の開門を求めるなどした訴訟で、最高裁が「非開門」の判断を確定させたことについて、馬奈木昭雄弁護団長は2日、福岡市内で記者会見し「最高裁は紛争解決という司法の役割を放棄した」と厳しく批判した。

 馬奈木弁護士は、非開門を前提に基金による和解を探る国と、開門は絶対に譲れない漁業者側の立場に変化はないとして「最高裁は国の方針に従うだけで、何も問題解決の役に立っていない」と指摘。今後の新たな提訴方針について「解決するまでやめるつもりは毛頭ない」と述べた。

■「開門せず和解を」農相

 国営諫早湾干拓事業(長崎県諫早市)を巡る訴訟で最高裁が潮受け堤防排水門の「非開門」判断を確定させたことを受け、吉川貴盛農相は2日の閣議後記者会見で「国の主張が受け入れられた」とした上で「開門によらない基金による和解が最良」との従来の主張を繰り返した。

 漁業者側弁護団が非開門を前提にした和解協議に応じないとしていることには「弁護団の考えはいろいろあろうかと思うが、予断をもって答えることは今は控えたい」と述べ、具体的な対応策は示さなかった。

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