「公害の原点に汚点」水俣病患者ら採決に抗議 水俣市議会特別委が改称

西日本新聞 熊本版

 水俣市議会が公害環境対策特別委員会の名称から「公害」を削除する議員提出議案を可決したことを受け、水俣病の患者団体などでつくる「水俣病被害者・支援者連絡会」は3日、記者会見で「公害の原点とされる地で起きた恥ずべき汚点だ」と抗議の声を上げた。

 改称に向けた市議会の動きが6月7日に明らかになって以降、傍聴や申し入れなどをしてきた連絡会。元島市朗事務局長は会見の冒頭、「本会議の討論を聞いても(改称の理由が)さっぱり理解できない。水俣病の教訓を世界に発信することが、水俣再生の原動力になるはずだが」とあきれた表情を見せた。

 連絡会の行動には、胎児性患者の永本賢二さん(59)と松永幸一郎さん(56)も姿を見せ「患者や水俣病の被害から目をそらさないでほしい」と訴えていたが、この日は天候不良で参加できなかった。加藤タケ子さん(68)は会見で「市議会は水俣病に苦しんできた当事者を傷つけた。こうした動きに敏感にならないといけない」と促した。

 元島事務局長は今回の議論が起きるまで、議会に対する働き掛けが不十分だった点を認めつつ、「公開討論の申し入れなど、水俣病問題について改めて市議会に提起する必要がある」と決意をにじませた。

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