うどん合戦 佐賀の陣 北九州の「資さん」佐賀市に県内1号店

西日本新聞 佐賀版

 北九州市発祥で福岡県内に約40店舗を展開するうどん店「資(すけ)さん」が4日、佐賀市開成5丁目に県内1号店をオープンする。九州では福岡県以外への出店は初めてで、同社は「北九州の資さんから、九州の資さんに」を合言葉に九州展開の足がかりとしたい考えだ。この動きに県内のうどん業者は「強敵がついに来た」と警戒を強めており、佐賀を舞台とした“うどん合戦”の火ぶたが切られる。

 資さんは1976年創業。福岡県内39店、北九州市と関門海峡で隣り合う山口県下関市に2店を展開する。今回、同社は「九州一円に広げていく一歩」(佐藤崇史社長)として交通量の多い国道208号沿いに店舗を構えた。

 同社のうどんは、歯ごたえのある麺とやや濃いめのだしが特徴。豊富なサイドメニューも魅力で、ぼた餅やおでんも人気だ。

 8年前に福岡市に進出した当初は、あっさりだしに軟らかい麺が主流の福岡地域では「味が濃い」「麺が硬い」といった批判が多く寄せられたがスタイルを変えずファンは次第に拡大。佐藤社長は佐賀進出に「機は熟した」と語る。課題は知名度だが、開店準備中に資さんの看板を見た人が会員制交流サイト(SNS)に相次いで投稿するなど一定の手応えもあるという。

 資さんの進出に警戒を強めているのは、県内を中心に12店舗を展開する「人力うどん」(鳥栖市)の福山博志社長だ。「厳しい戦いになる。正直、死活問題だ」と打ち明ける。

 1905(明治38)年創業の老舗で、地域に根ざしてきた自負があるが、特に警戒しているのが資さんの豊富なメニューだ。福山社長は「一般的なうどん店ではまねできない。幅広い客層を取り込む可能性がある」と分析する。

 一方、福岡県内で激しくしのぎを削り、既に佐賀県内に進出しているウエスト(福岡市)の幹部は「どこが進出してきても自分たちが努力を続けるのは変わらない」。唐津市や伊万里市などに4店舗を展開する「牧のうどん」(福岡県糸島市)の担当者は「うどん業界全体の活性化につながれば」と歓迎。「黒船襲来」が県民のうどん人気の拡大へつながることに期待を寄せる。

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