隣接ビルで“おしどり営業”30年 天神の洋食&喫茶2店が閉店 惜しむ声渦巻く

西日本新聞 ふくおか都市圏版

 福岡市・天神の商業施設「天神コア」7階にあるレストラン「洋食屋キャロット」と、隣接する商業施設「天神ビブレ」3階の「喫茶キャロット」の老舗飲食2店が、3日の営業を最後に閉店した。レストランの店主は斉藤忠孝さん(77)で、喫茶店は妻接子さん(72)。隣接するビルで長年続いた“おしどり営業”は多くの市民に親しまれ、惜しむ声が渦巻いている。

 斉藤さんによると、レストランは1976年の天神コア開業と同時に創業、喫茶店は天神ビブレ開業7年後の89年に開店した。両施設ともオフィス街の中心部にあり、若者をターゲットに見据えたファッションビル。レストランは豊富な洋食メニューで、喫茶店は落ち着いた雰囲気で幅広い年代の人気を集め、ともに多くの常連を抱えていた。

 天神地区の再開発に伴う建て替えで、天神コアは来年3月末の閉館が決まっている。閉館前の閉店を決めた理由について斉藤さんは「人手不足など諸般の事情で営業を続けることが難しくなった」と説明。市民や関係者に「長い間のご愛顧に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました」と話した。

 両店の入り口には事情を告げる紙が既に張られ、突然の閉店に驚く常連が相次いでいる。4日、昼食後に喫茶店を訪れた2人組の50代男性会社員は「リラックスして仕事の打ち合わせができた空間だっただけに残念です」「寂しい限りだけど、こちらも感謝でいっぱい。ありがとうございました」と語り、別のカフェを探してその場を後にした。
 

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