9人出馬論戦スタート 参院選公示 県内各地で支持呼び掛け

西日本新聞 ふくおか版

選挙戦が始まり、候補者とともに拳を突き上げる支持者たち=4日午後 拡大

選挙戦が始まり、候補者とともに拳を突き上げる支持者たち=4日午後

候補者が乗り込むガラス張り遊説カー

 4日に公示された参院選福岡選挙区(改選数3)には、国政政党の5人と政治団体の4人が立候補。改選数が1増した前回と同様、9人が争う混戦となった。17日間の論戦の初日は梅雨の晴れ間が広がり、各候補は汗をぬぐいながら、街頭や駅前で支持を訴えた。

 国民民主新人の春田久美子氏(52)は同級生らが見守る中、JR博多駅前で第一声。裁判官、弁護士の経験から「私の気付きや皆さんの声を法律や仕組みに変え、救われるべき人が救われる世の中を」と強調。その後、大牟田市から北九州市まで県内を縦断した。

 時間をずらし、同じ場所で街頭演説をスタートさせたのは、共産新人の河野祥子氏(39)。党の比例代表候補と並んでマイクを握り、「将来への不安を政治の力で解決する。消費税増税に頼らなくても社会保障は充実できる」と消費税引き上げ反対を主張した。

 政治団体「オリーブの木」新人の浜武振一氏(53)は、飯塚市の麻生太郎副総理兼財務相の事務所前で第一声を上げた。老後資金を巡る金融審議会報告書の受け取りを拒否した政権の姿勢を「税金の無駄遣い」と批判。高所得者の年金受給一時停止などを訴えた。

 公明新人の下野六太氏(55)は福岡市博多区のホテルで出陣式。推薦を受けた自民党関係者も駆けつけた。30年間の教諭経験を基に「達成感を味わわせることができる仕組みをつくりたい」と教育改革への熱意をアピール。筑後、筑豊、北九州と県内各地も巡った。

 再選を期す立憲民主現職の野田国義氏(61)はJR博多駅前で開いた出発式で、老後資金問題を念頭に「国民をだますようなことをする政権には一日も早く退陣してもらいたい」と対決姿勢を鮮明にした。北九州市や久留米市でも演説し、消費税増税凍結も主張した。

 政治団体「幸福実現党」新人の江夏正敏氏(51)は、福岡市・天神の街頭で最初の訴え。金融審議会報告書をなかったことにした政権の姿勢に「耳が痛いことでも議論していかないと、国民を愚弄(ぐろう)することになる」。減税と規制緩和による経済発展を説いた。

 4選を目指す自民現職の松山政司氏(60)は福岡市・天神の神社で必勝祈願後、そのまま出陣式。1億総活躍担当相として初入閣した実績などをアピールした上で、「順調な経済を津々浦々まで広げるにも、政治の安定がなければいけない」と政権の継続を訴えた。

 政治団体「NHKから国民を守る党」新人の川口尚宏氏(50)、政治団体「安楽死制度を考える会」新人の本藤昭子氏(77)はいずれも立候補を届け出たが、県内での街頭演説などはしない予定という。

■ヒマワリがシンボル

 女性の新人候補陣営はヒマワリの花をシンボルに戦っていく。陣営によると、本人の明るいイメージに合うとして、高校時代の同級生がコサージュを作ったのをきっかけに広がった。出陣式でも支持者が生花などを手に駆け付けた。候補は第一声で「ヒマワリは自由と正義のシンボル。救いの手が差し伸べられる世の中に」と語り、選挙戦での満開を誓った。

■遊説もガラス張りに

 政治も遊説も透明性が大事?‐。ある野党候補は選挙中、ガラス張りの選挙カーで県内を回る。陣営によると、旧型のミニバンの改造車を関東からレンタルした。候補は第一声で「安倍政治は隠蔽(いんぺい)、改ざん、忖度(そんたく)。国政をオープンにしたいとの思いを込めた」と説明し、そのまま乗り込んだ。陣営幹部は「有権者から常に丸見えだから候補も気が抜けない」と“引き締め効果”に期待。

■選管委員長が談話

 県選挙管理委員会の藤井克已委員長は4日、参院選の公示に合わせた談話を発表した。要旨は次の通り。

 今回から比例代表で、あらかじめ順位を指定し、優先的に当選できる「特定枠」制度が新たに導入された。有権者には制度を理解してもらい、政見や政策を十分検討した上で、積極的に投票するようお願いしたい。

 高校や大学、商業施設などに期日前投票所を設置する取り組みも広がっている。当日の投票が困難な場合は、期日前投票を活用してほしい。

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