「取材先で聞いたんだけど平太の親戚やったんか」

西日本新聞 社会面

 「取材先で聞いたんだけど平太の親戚やったんか」。会社の先輩から連絡をもらった。福岡市の平和台の名付け親として知られる岡部平太。祖母の兄、大伯父である。講道館柔道の創設者、嘉納治五郎に師事して上京し、米国で習得した科学トレーニング理論を日本で初めて導入した。ところが、地元での知名度は意外なほど低かった。

 そんな中、来年の東京五輪を前に、近代日本スポーツの礎を築いた平太の企画をやることになり、写真担当として加わった。平太が日本選手団の監督を務めた第55回ボストン・マラソン(1951年、米国開催)で日本人として初優勝した田中茂樹さんと対面し、思い出話で盛り上がった。平太のトークショーでは、孫の大森みどりさんが福岡に来たことがきっかけで、親戚同士が集まる機会もできた。

 見た目は怖いが情にもろく、信念を曲げず生きてきた男。平太がつないでくれた縁に感謝したい。 (岡部拓也)

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