大雨、第一声に水差す 会場変更や出陣式中止

西日本新聞 社会面

 九州南部を襲った記録的大雨は、論戦がスタートした参院選にも影響を与えた。出陣式の取りやめや会場変更を余儀なくされた陣営が出たほか、選挙担当の職員が災害対応に追われる自治体もあった。

 各地に避難指示や勧告が出された鹿児島選挙区(改選数1)。無所属新人前田終止氏(71)は、JR鹿児島中央駅前で第一声。中止の予定だったが、知らずに集まった支援者のためマイクを握った。無所属新人合原千尋氏(39)は、出陣式の代わりに鹿児島市内の事務所で支援者に決意表明する形式に変更。自民現職の尾辻秀久氏(78)も、出陣式を同市内の事務所での立候補報告に切り替えた。

 熊本選挙区(改選数1)でも、自民現職の馬場成志氏(54)が出陣式の会場を屋根がある熊本市中央区の新市街アーケードに事前変更。無所属新人の阿部広美氏(52)も、出発式会場に予定していた熊本県八代市の河川敷公園が水没したことを受け、3日夕に同市内の別の場所に変えた。

 宮崎選挙区(改選数1)では、自民現職の長峯誠氏(49)が出陣式で「災害対応を最優先にお願いします」と呼び掛けた。立憲民主新人の園生裕造氏(41)の陣営幹部は「大きな被害があったら選挙運動は難しかった。まだ油断できない」と厳しい表情で語った。

 避難指示が出た鹿児島県日置市では、選挙担当の職員も災害対応業務に集中。5日から始まる期日前投票の会場設営は間に合う見通しだが、想定より少ない人員で準備を強いられた。市選管担当者は「職員はほとんど休んでおらず疲れているが、滞りなく進めたい」と話した。

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