九州南部豪雨死者2人に 鹿児島 土砂崩れ住宅に流入

西日本新聞 社会面

 記録的大雨に見舞われた九州南部では4日、梅雨前線の南下に伴い、発達した雨雲の帯も南に遠ざかった。鹿児島県内では同日までに34カ所で土砂崩れが発生、同県曽於市では女性が住宅ごと土砂にのみ込まれて死亡した。総雨量が千ミリ前後に達した場所もあり、地盤が緩んでいることから今後も土砂災害の危険性がある。気象庁は引き続き厳重な警戒を呼び掛けている。

 4日午前6時50分ごろ、曽於市大隅町坂元で「土砂崩れで住宅が埋まっている」と119番があった。自衛隊や消防が捜索し、住宅に1人で住んでいた山下マチエさん(85)を救出したが、死亡が確認された。

 鹿児島県によると、1日にも鹿児島市の住宅に土砂が流れ込み、住民の70代女性が死亡。一連の大雨による死者は計2人となった。午後8時現在で、住宅の被害は床下浸水などを合わせて計190棟に上った。

 宮崎と鹿児島両県で計110万人以上に出ていた避難指示は、4日夜にかけて順次解除されたが、鹿児島市は一部地域の53世帯86人を対象に避難指示を継続した。熊本、宮崎両県の指示、勧告は全て解除された。

 交通への影響も一部で続いた。JR九州によると、九州新幹線の熊本‐鹿児島中央間は終日、本数を減らして運行、在来線も一部運休した。九州自動車道の溝辺鹿児島空港インターチェンジ‐加治木ジャンクションなども、土砂崩れで通行止めとなっている。

 気象庁によると、6月下旬からの総雨量は宮崎県えびの市1089・5ミリ▽鹿児島県鹿屋市901・0ミリ▽同県薩摩川内市842・0ミリ。梅雨前線は5日は奄美地方まで南下、6日以降に北上し、再び天気が崩れる見込み。

宮崎県の天気予報

PR

PR

注目のテーマ