豪雨2年 教訓次代へ 朝倉など被災地で追悼行事

西日本新聞 夕刊

 福岡、大分両県で死者40人、2人が行方不明となるなど甚大な被害をもたらした九州豪雨は、5日で発生から2年を迎えた。福岡県朝倉市や東峰村、大分県日田市では住民や自治体による追悼行事や避難訓練などがあり、参列者は犠牲者を悼み、道半ばの復興と防災への決意を新たにした。

 長期避難世帯に認定された朝倉市杷木松末の小河内集落。脇道をダンプが通り重機の音が響く中、午前9時から追悼式が執り行われた。豪雨で流された公民館の跡地に、仮設で暮らす住民や遺族ら約30人が集まり、犠牲になった小川稜人さん(76)、千鶴子さん(74)夫妻と藤本千代香さん(64)=年齢はいずれも当時=に花を手向けた。

 藤本さんの長男の道雄さんはこの日が36歳の誕生日で、母の命日でもある。「ずっと『忘れんようにしろ』と言われてるみたい。みんな元気で、なんとか前を向いてるよ」と亡き母に声を掛け、手を合わせた。

 同市のサンライズ杷木で開かれた市の追悼式には、遺族や被災者を含む市民ら約300人が参列。冒頭で市の犠牲者33人全員の名前が読み上げられ、全員で黙とうした。式で林裕二市長は「古里を取り戻すため、命を守る安全な地域づくりを一丸となって取り組む」と誓った。

 東峰村では村保健福祉センターいずみ館で村の追悼式が営まれ、約150人が参列。渋谷博昭村長は「3人が亡くなったことは決して忘れられず、癒えることのない深い悲しみ。二度と命が失われることのないよう、防災対策に取り組む」と追悼の言葉を述べた。

 3人が死亡した大分県日田市では、大鶴地区大肥本町の住民約40人が防災訓練に臨んだ。地区外の市営住宅で暮らす山崎節子さん(75)は、地区の人に会いたいと訓練に参加。「災害はいつ、どこで起きるか分からない。あの日の怖さを忘れないようにしたい」と話した。正午、市内全域に犠牲者を悼むサイレンが鳴り響いた。

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