作兵衛題材の映画 「歴史、感情感じて」 熊谷監督

西日本新聞 ふくおか版

 筑豊地方の炭坑記録画が世界記憶遺産に登録された炭坑絵師山本作兵衛さんを題材にしたドキュメンタリー映画「作兵衛さんと日本を掘る」が6日、県内3館で一斉公開される。熊谷博子監督が4日、大牟田市で記者会見し、作品への思いを語った。

 7年がかりで製作した映画は、作兵衛さんの子孫や元女性炭鉱員のインタビューのほか、作兵衛さんの記録画を丹念に映し出す。熊谷さんは「記録画の後ろにある歴史、生活のにおい、音、描かれた人の感情を感じ取ってほしい」と話す。

 熊谷さんは2005年、三池炭鉱の歴史を証言で追った記録映画「三池-終わらない炭鉱(やま)の物語」を製作。いずれも地の底での過酷な労働の実相や、労働者の生の声を掘り起こしている。自らを「現代の女坑夫」と語る熊谷さんは「三池でも筑豊でも、炭鉱に生きた人々の生活から日本が見える。それは過去ではなく、今につながっている」と力説した。上映館は福岡市のKBCシネマ▽北九州市の小倉昭和館▽大牟田市のセントラルシネマ大牟田。

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