災害への心構え新たに 豪雨2年 日田市で防災訓練や授業

西日本新聞 大分・日田玖珠版

 日田市は5日、3人が死亡し、1298棟の住宅が被害に遭った九州豪雨から2年を迎えた。市民はこの日、犠牲者を追悼するとともに、防災訓練や授業で自分や身近な人たちの命を守るための行動を学び、災害への心構えを新たにした。

 正午、犠牲者を哀悼するサイレンが鳴ると市民は各地で作業の手を止めて黙とう。原田啓介市長は「責任と覚悟を持って災害に立ち向かおう」と幹部職員に呼び掛け結束を確認した。

 同市天瀬町のいつま小では4年生7人が、豪雨時の身の守り方を学んだ。前任地の市立小野小で九州豪雨を経験した冷川善幸校長が警戒レベルに合わせ、どんな行動が必要かを説明。浦邉千雪さん(9)は「大雨の時にはこれまでも、お姉ちゃんと一緒に避難準備していた。これからもいつでも避難できるように準備したい」と話した。

 大鶴地区大肥本町の防災訓練では、災害支援のNPO法人「リエラ」(同市)の松永鎌矢代表(29)が「眼鏡や入れ歯など人によって避難に必要な物は違う。何が必要かをよく考え備えて」と助言した。

 夜は7割の家屋が被害に遭った同地区上宮町の住民が、河川の改良復旧工事で撤去される橋に感謝を込め、手作りの竹灯籠を並べた。企画した藤井崇さん(51)は「今の橋がなくなるのは寂しい。小さな集落と県道を長年結んでくれて、ありがとうという気持ち」と話した。集まった人たちは淡い光を見詰め、地域の安全を願っていた。

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