参院選候補者の横顔 

西日本新聞 佐賀版

 4日公示された参院選佐賀選挙区(改選数1)には、再選を目指す自民現職山下雄平氏(39)と、国民民主元職犬塚直史氏(64)の2氏が立候補し、21日の投票に向けて論戦を繰り広げている。2人の横顔を紹介する。(届け出順)

■山下雄平氏(39)自現 長い射程で政治考える

 政治に興味を抱いたのは進学した佐賀市の私立中高校で過ごした全寮生活がきっかけだ。当時はテレビを見る時間はほとんどなく、漫画の持ち込みも禁止。新聞を隅々まで読むしかなく、時事問題に詳しくなり、その後の新聞記者、政治家への道につながった。

 初当選後、国会で参院選の政見放送に手話通訳や字幕を認める活動を続けた。途中で担当を外れたが、後任議員らが法改正にこぎ着けた。「自分の後も実現させようと、与野党問わず議員たちがチームで挑む大切さを学んだ6年間だった」

 結婚をし、3歳になる長女がいる。今の社会だけではなく、子どもたちが生きる22世紀の時代とも政治は向き合うべきと思うようになった。「令和のさらにその先まで、長い射程で考えなければならない」。自らのキャッチフレーズ「未来への責任」が重みを増す。

 子どもがかわいい盛りで唐津市の自宅で子育てや家事に取り組みたいが、参院議員という仕事柄、県内で呼ばれる会合に出なければならない。「現状では難しいが、いずれは男性の政治家も家庭を顧みる環境をつくっていきたい」

 国会議員の間で連盟を立ち上げたほど恐竜好きだ。

■犬塚直史氏(64)国元 緊張感ない政治変える

 1995年の阪神大震災をきっかけに来日した国際医療援助団体「世界の医療団」の慈善活動を手伝い、「世界中で生き生きと活動し、困った人を救う姿がうらやましい」と政治家を志した。

 両親は長崎県の五島列島出身。長崎原爆で被爆した親族もいて「核廃絶に向けた道筋をつくりたい」と力を込める。

 観光開発会社の社長を務めるなど経営者の一面もある。経営哲学は「どんなことでも3年間必死にやれば何とかなる」。2014年に長野県の奥志賀高原でホテルやレストランを開業した際、わずか3カ月の準備期間で約150人を雇用した。「あんなに一生懸命働いたのは初めて」と振り返る。

 モットーは違った意見があっても、安易に妥協したり相手を押さえつけたりしないこと。「意見をぶつけ合うことで新しく創造的な解決案が生まれる」。今の安倍政権を「忖度(そんたく)政治」と批判し、街頭演説では「緊張感のない国会を佐賀から変えよう」と訴える。

 フランス人の妻とは知人を介して知り合った。結婚後、毎晩のようにフランス映画を観賞し、言語を勉強した努力家でもある。「今は佐賀弁を勉強中」と笑顔で話す。

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