大崎事件異議審理せず 最高裁 再審取り消し決定確定

西日本新聞 社会面

 鹿児島県大崎町で男性の遺体が見つかった大崎事件の弁護団が5日、東京都内で記者会見し、殺人罪などで服役した原口アヤ子さん(92)の再審開始を取り消した最高裁決定に対する弁護団の異議申し立てについて、最高裁第1小法廷から審理しないと決定したとの連絡を受けたことを明らかにした。6月25日の最高裁決定が確定した。

 異議は刑事裁判の最後の不服申し立て手段とされる。法的根拠はなく、結論が覆ったケースもないが、申請する行為自体は認めた判例があり、最高裁は審理するのが通例となっている。

 弁護団は1日に異議申立書を提出。2日に最高裁から電話で決定の連絡を受けたという。弁護団は5日、「裁判を受ける権利の侵害だ」とする抗議文書を最高裁に提出。国家賠償請求訴訟の提起も検討する。

 一方、裁判所のホームページで閲覧できる最高裁の決定文に、原口さんが実名で記載されていることが分かった。複数の司法関係者によると、刑事事件の関係者名は伏せる例がほとんどで、弁護団は「重大な人権侵害だ」と批判している。

 最高裁は取材に対し、原口さんの名前が報道で広く知られていることを理由に挙げた。広報担当者は「実名かどうかは個別事件ごとに判断している」と説明した。

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