豪雨 傷癒えぬ2年 福岡、大分の被災地 復興へ誓い新た

西日本新聞 一面

 福岡、大分両県で計42人の死者・行方不明者をもたらした九州豪雨から2年を迎えた5日、被災地では追悼行事が相次いだ。遺族や住民らが鎮魂の祈りをささげ、防災と復興への誓いを新たにした。両県では今も約850人が仮住まいを続けている。仮設住宅の入居期限(2年)を今月から順次迎える中、被災者の生活再建が課題となっている。

 33人が犠牲となった福岡県朝倉市。東林田地区では同日夜、追悼行事があり、復興を願う紙灯籠に火がともされた。灯籠作りに関わった時川匡樹さん(31)は「準備に多くの人が関わってくれ、地域のつながりの強さを実感できた」。近くにある応急仮設住宅「林田団地」にも住民やボランティアが作ったたくさんの竹灯籠が並んだ。筒の内側に書かれた「一歩ずつ」「集落再建」といったメッセージを明るい炎が照らした。

 点火して回った小嶋喜治さん(63)は「団地の人とは悩みを打ち明け合って家族同然になった。2年の入居期限で離れ離れの再出発が迫っており、さみしい気持ちもあるが、灯籠の前向きな言葉が胸にしみて励まされた」と話した。

 同県東峰村では村主催の追悼式があり、遺族や村民ら約150人が亡くなった3人の冥福を祈った。

 3人が死亡した大分県日田市では同日正午、犠牲者を悼むサイレンが鳴らされ、市役所では職員が黙とうをささげた。原田啓介市長は幹部職員に「これからも力を合わせて災害に立ち向かっていこう」と呼び掛けた。

 両県の豪雨による住宅被害は3144件。仮設住宅や民間賃貸住宅を借り上げた「みなし仮設住宅」などで避難生活を続ける人は福岡798人、大分59人(6月末現在)に上る。

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