遺跡調査3人生き埋め 熊本市 壁面崩落 1人死亡、大雨影響か

西日本新聞 社会面

土砂が崩れ、3人が一時生き埋めになった遺跡発掘現場=5日午後5時半すぎ、熊本市中央区呉服町2丁目 拡大

土砂が崩れ、3人が一時生き埋めになった遺跡発掘現場=5日午後5時半すぎ、熊本市中央区呉服町2丁目

現場地図

 5日午後3時45分ごろ、熊本市中央区呉服町2丁目の遺跡調査現場で、作業をしていた市臨時職員の男性3人が壁面から崩れてきた土砂に埋まった。約30分後に救出されたが、搬送先の病院で淋(そそぎ)義秀さん(69)=同市南区御幸笛田2丁目=の死亡が確認された。ほかの2人は70歳と59歳で足に軽傷を負った。

 市内では3日まで断続的に大雨が続いており、地盤が緩んでいた可能性もある。熊本南署は業務上過失致死容疑も視野に捜査する。

 市によると、現場はマンション建設予定地で、市が文化財保護法に基づき4月17日から発掘調査を実施。約90平方メートルの範囲を深さ約1・9メートルまで掘削し、鎌倉~江戸時代のものとみられる溝の跡が見つかっていた。3人はしゃがんだ状態でスコップなどを使い溝周辺を掘っていたところ、壁面の土砂が幅7メートル、奥行き0・8~1メートルにわたって崩れ落ちたという。

 現場では、3人のほか責任者の市職員1人と臨時職員7人が作業。壁面の崩落防止措置などはなかったという。調査は6月27日から休んでおり、今月4日に再開していた。通常、目視で安全確認し、作業を進めているという。

 3人はいずれも数年前から市の遺跡調査に従事。今回の調査は12日までの予定だった。記者会見した市文化振興課の林将孝課長は「あってはならないことで、早急に状況を確認して対応したい」と述べた。

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