『ぽんぽこぽんのすっぽんぽん』 椎原はつ子 著 (不知火書房・1296円)

西日本新聞 くらし面

 現在の大分県豊後大野市で育った著者は高村光太郎の「レモン哀歌」を読んで「天のものなるレモン」にあこがれていたが、実物を知らなかった。高校の時、部活動の顧問に「おやつを買ってきて」と言われ、八百屋でレモンを買い求めた。かじってみると、「酸っぱい、まるでカボスじゃない」-。1948年生まれの著者が自らの半生をエッセーで振り返った。失敗が多くても楽しい日々が軽妙につづられ、漫画「サザエさん」のような読後感。 

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