八代市厚生会館別館 7月から解体 故芦原氏設計、惜しむ声も

西日本新聞 熊本版

 八代市は、八代妙見祭など市内の無形民俗文化財を保存・継承する「八代民俗伝統芸能伝承館」(仮称)建設に向け、7月から建設予定地の市厚生会館別館(同市西松江城町)の解体工事を始める。同会館は、文化勲章受章者で建築家の故芦原義信氏(1918~2003)が設計した県内初の本格的公共文化施設。別館は本館と一体的に設計されているため、解体を惜しむ声も出ている。

 市厚生会館は1962年、国史跡・八代城跡の西側に開館。本館、別館とも鉄筋コンクリートで、渡り廊下で結ばれ、地上3階、地下1階の本館には964席のホール、2階建ての別館には各種集会室がある。

 熊本高専建築社会デザイン工学科の森山学教授によると、同会館は建築物と外部空間を一体として捉える芦原氏の「外部空間論」の出発点となった作品。会館前の芝生広場を、本館と別館、八代城跡の本丸石垣で囲い込むように設計されているほか、広場とポーチ、本館と別館のフロアなどの高さを変え、いろいろな視点から城跡を望めるアイデアが施されているという。

 森山教授は「別館の解体で芦原作品の価値が損なわれるのは残念。解体後も何らかの形で芦原氏の思想を伝えていくことが大事だと思う」と話した。

 厚生会館は本館、別館とも、伝承館完成予定の2021年3月ごろまで休館している。

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