新幹線 示せぬ解決策 2候補の論戦も低調

西日本新聞 佐賀版

 参院選佐賀選挙区(改選数1)で、県が難色を示す九州新幹線西九州(長崎)ルートの新鳥栖‐武雄温泉間の整備を巡り、どんな議論がなされるか焦点の一つだ。ただ候補者を擁立する自民、国民民主党ともに整備方式について党内意見がまとまったとは言い難く、これまでの論戦では解決策を有権者に提示できていない。

 新鳥栖‐武雄温泉の整備方式を協議する自民、公明の与党検討委員会は、参院選明けにもフル規格か、ミニ新幹線かを決定する方針で、フル規格での整備が有力視される。これに対し県は建設費の負担増や在来線への影響を理由に、早急に議論を進めることに反発し、打開策は見えない。

 自民は参院選公約に「早期着工を目指す」と明記したが、党県連は地元にフル規格整備に反対する声が根強いことを考慮し、公示後に配布した政策集では「早急かつ慎重に議論する」と文言をにごす。現職の山下雄平氏(39)はこれまでの演説で、新幹線整備についての考えを明言していない。

 一方、国民民主も整備方式についてはあいまいだ。元職の犬塚直史氏(64)は演説で「フル規格にさせてくれ、県には応分の建設費の負担をお願いします、こんな話があるだろうか」と訴え、議論を急ぐ与党検討委の姿勢を批判しながらも、まずは国にフリーゲージトレイン断念の総括を求めるとの立場にとどまる。

 深まらない議論に佐賀市の会社員男性(65)は「整備の是非は分からないが、長くもめ続けるのは良くない。県がどうすれば協議に応じるのか、その方策ぐらいは選挙で論じてほしい」と注文を付けた。

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