「家宝」のロザリオ公開 信仰の証しようやく光 平戸・春日集落

西日本新聞 長崎・佐世保版

 「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産に登録されて1年。構成資産の平戸市・春日集落にある案内所「かたりな」で、かくれキリシタンの祈りに使われた納戸神(なんどがみ)の数珠、ロザリオが公開されている。31日まで。

 ロザリオはカトリック教会で聖母マリアへの祈りを唱える際に使われた。

 公開されているのは、まちおこし団体「安満の里春日講」の会長を4月まで務めた寺田一男さん(69)の家にひそかに伝わっていたロザリオ。青い珠(たま)をつないだ鎖に、イエス・キリストらしき人物がはりつけになった縦約3・5センチの十字架と楕円(だえん)形のメダイが付いている。製作年代は分かっていない。

 寺田さんは船員だった16年前、クリスマス近くに帰省中、神棚の御祠(おこくら)の中からロザリオを見つけた。熱心な信者だった祖父の作太郎さん(1978年死去)が生前に語っていたものだとすぐに分かった。家宝とも言うべき信仰の証し。いずれ日の目を見る時が来ると強く思った。

 生月町博物館・島の館の学芸員、中園成生さんは「鎖でつながった形状から、明治期の再布教時に宣教師が持ち込んだものだろう。当時の信仰をしのばせる」と話す。寺田さんのロザリオは、贖罪(しょくざい)のむち「オテンペンシャ」と並んで展示されている。

 かたりな=0950(22)7020。入場無料。 

長崎県の天気予報

PR

長崎 アクセスランキング

PR

注目のテーマ