「病気語れる社会に」 菊池恵楓園自治会長の志村さん

西日本新聞 社会面

 「安倍首相の決断には驚いているし、感謝している」。国立ハンセン病療養所「菊池恵楓園」(熊本県合志市)の入所者自治会長で、元患者ら本人が起こしたハンセン病違憲国賠訴訟の全国原告団協議会会長の志村康さん(86)は9日、記者会見し「入所者と一緒に家族も苦しんできた。できるだけ広く救済をお願いしたい」と語った。

 恵楓園では、収容された入所者の家族が差別や偏見にさらされ、離婚や自死に至ったケースも「一件や二件ではなかった」という。志村さん自身にも、差別を恐れ、音信不通になったままの弟や妹がいる。

 今後は、原告として声を上げることもできなかった家族の救済も課題になる。「私の家族はハンセン病でした、と言える社会になってほしい。水俣病や子どものいじめ、同和問題、ジェンダーなど、日本の人権をみんなが考える機会になれば」と望みを語った。

 ハンセン病市民学会元事務局長の遠藤隆久さん(70)=熊本市=は「家族の被害は表に出ることが少なかった。判決の確定を機に、深刻な被害の実態が明らかになり、差別解消につながることを期待したい」と話した。

熊本県の天気予報

PR

熊本 アクセスランキング

PR

注目のテーマ