【動画あり】水車で動かすからくり人形「花咲かじいさん」 南九州市

西日本新聞

 水車の動力で複数の人形や仕掛けを動かす「薩摩の水からくり」が9日、鹿児島県南九州市の豊玉姫神社で披露された。地元の保存会が復活させて40周年。顔の向きや手も動く精巧な人形劇に、メンバーは「連動は大変だけど、うまくいったときが楽しい。大人の粋ですよ」と涼しげにほほ笑んでいる。

 江戸時代が起源とされ、戦争などで一時途絶えたが、1979年に地元の有志が復活させた。国選択無形民俗文化財で、同神社の六月灯の風物詩になっている。

 昔話や神話の他、忠臣蔵や巌流島の決闘などを題材にしており、今年の演目は「花咲かじいさん」。神社前を流れる用水路に設置した水車(直径約2メートル)の力を、舞台下の歯車や糸などで複雑な動きに変換する。幅約5メートル、奥行き約3メートルの舞台には計13体の人形と犬が登場し、ナレーションが流れる中、くわで小判を掘ったり、灰を巻くしぐさをしたりする。桜の木の出現や満開の絵がスライドする仕掛けもある。

 専門の職人はおらず、市職員OBや自営業者らが毎日集い、約2カ月かけて完成させた。設計図はなく、頭に描いた完成形に一つ一つ確かめながら近づけていく。

 復活当初は平面だけの動きだったが、人形が木に登るなど3次元の動きに進化しているという。過去には蛇の動きが「リアル過ぎて気持ち悪い」と言われた苦情も自慢だ。保存会の宮原知見さん(68)は「見てくれる人の喜びや驚きの声が原動力です」と話している。

 10日は午前9時~午後10時。知覧ねぷた祭がある20日も午後1~10時に上演。同神社=0993(83)4335。

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