【動画あり】土砂崩落の吉都線「早期復旧を」 宮崎県と沿線5市町

西日本新聞

九州南部の記録的大雨で線路の盛土が幅約25メートル、高さ約10メートルにわたり崩落したJR吉都線の小林-西小林間=9日、宮崎県小林市南西方 拡大

九州南部の記録的大雨で線路の盛土が幅約25メートル、高さ約10メートルにわたり崩落したJR吉都線の小林-西小林間=9日、宮崎県小林市南西方

 九州南部の記録的大雨で線路内の土砂が崩落し、今月1日から全面運休しているJR吉都線(宮崎県都城市-鹿児島県湧水町)について、宮崎県と沿線自治体の首長や議長は9日、JR九州に早期復旧を求める要望書を提出した。現時点で復旧のめどは立っておらず、JR九州は、運転再開まで1年以内との見通しを示すにとどまった。

 JR九州によると、吉都線は今回の大雨で宮崎県小林市南西方(小林-西小林間)で、線路の盛土が幅約25メートル、高さ約10メートルにわたり崩れ、線路下の一部の土砂が流出した。近くの踏切付近から大量の雨水が流れ込み、土壌を侵食したことが原因の一つとみられる。

 この日は、宮崎県や沿線自治体などでつくる「宮崎県鉄道整備促進期成同盟会」の会長代理として鎌原宜文副知事と、吉都線沿線の5市町でつくる「JR吉都線利用促進協議会」の首長や議長が現地を視察。JR九州から補強工事の必要があるとの説明を受けた。

 吉都線は中高生の通学利用が8割を占める。このためJR九州は8日から土日・祝日を含めた代替バス運行を開始した。ただ、バスは列車より運行時間が長くなり、保護者が自家用車で送り迎えしている状況もある。同協議会会長の村岡隆明えびの市長は「(利用家庭に)非常に負担がきている。早く復旧していただきたい」と訴えた。

 同県では、第三セクター「高千穂鉄道」が2005年の台風被害で廃線に追い込まれたことがあり、利用者数が低迷している吉都線の沿線住民も廃線を懸念する。JR九州鹿児島支社の吉住信哉副支社長は「現時点での廃線はない」と明言した上で「復旧に時間がかかる場合は部分的な再開も検討しなければならないと考えている」と説明した。

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