「告知違反」保険金拒まれ かんぽ乗り換え契約で不利益 被害回復なく憤り

西日本新聞 社会面

 母親が乗り換え契約で不利益を被ったという、北九州市の40代女性が10日、西日本新聞の取材に応じ「保険を元に戻して被害を回復してほしい」と訴えた。

 女性によると、母親は2015年から月額約1万7千円の養老保険に加入。17年に郵便局員から「中身が同じで保障期間が長い保険に変えましょう」と勧められ、月額約2万1千円の終身保険に乗り換えた。母親は薬を服用していたが、局員は「大きな病気にかかったことがなければ必要ない」と説明し、健康状態の告知書に記入しないよう指示したという。

 母親は今年2月、脳梗塞で倒れて入院。女性は郵便局の窓口で保険金200万円の支払いを請求したが、5月に「薬の服用についての告知義務違反があった」との理由で支払いを拒否された。

 かんぽ生命は6月27日、乗り換え契約時の健康状態の告知に不備があり、保険金を受け取れなかった事案が3100件あったと発表。「契約の状況を確認した上で、乗り換え前の契約から保険金を支払う」と表明した。女性は今月1日、同社に「元の保険契約に戻してほしい」と電話したが、対応した社員は「役職者に相談する」と答え、その後も連絡がないという。

 母親は退院したものの、寝たきりになり言葉もしゃべれない状態。経済的に苦しく、入所する介護施設の費用の工面にも苦労している。「母は郵便局を信頼して、言われるがままに契約したのに許せない。詐欺と同じだ」と憤った。

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