100歳祝う台上がり 東流の友田さん親子4代一緒に 博多山笠

西日本新聞 ふくおか都市圏版

4世代で台上がりを務める友田直正さん(台上右から2人目)ら 拡大

4世代で台上がりを務める友田直正さん(台上右から2人目)ら

 夜明けの御供所にひときわ年輪を感じさせる「オッショイ」の声が響いた。五番山笠・東流(ながれ)の朝山では、満100歳の友田直正さんが親子4世代で台上がりを務め、古刹(こさつ)ひしめく寺町の一画を疾走した。町の世話役として地元の御供所三区に長年尽くした功労に、町の仲間が贈ったサプライズ。家族の歴史に刻まれた晴れ舞台に、友田さんは「絶対に忘れられない最高の思い出」と破顔した。

 一緒に台上がりをしたのは、友田さんの息子の和哉さん(64)、孫の浩一さん(35)、浩一さんの長女で小学1年の凛さん(6)。

 自ら起こしたシャボン玉液製造会社を1代で国内屈指のメーカーに育てた苦労人。知人に誘われ博多に居を構えたのは50歳近くと遅かったが、「博多に住むなら当然」と祭りにも積極的に関わり、町総代として地域づくりに貢献した。

 情熱は家族にも脈々と受け継がれ、和哉さんは山笠の「動」を指揮する取締まで上り詰め、浩一さんは現役の赤手拭(てのごい)。地元でも知られた山のぼせ一家だ。

 現在も1人でスタスタと歩き、誰もが「とても100歳には見えない」と驚く健康体。7年前から高齢者施設で暮らし、祭りに顔を出す頻度は減ったが、友田さんを懐かしむ人たちから「町の功労者に100歳のお祝いを」の声が出て、今回の台上がりとなった。

 この日の午前5時すぎ、特製の帷子(かたびら・着物)をまとった友田さんは少し緊張した様子だったが、舁(か)き山笠に乗ると表情が一変。現役時代を思い出したかのような引き締まった顔になり、力強く「オッショイ」と声を上げながら指揮棒の鉄砲を振るった。

 所定の区間を走り終え、山笠から降りた友田さんは「健康で長生きしたからこそ、この日を迎えられた」と満足げ。横で見守った浩一さんも「ありがたいの一言。これからも自分が山笠に携わり続けることで恩返ししたい」と感謝の思いをかみしめていた。

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