5年前に他界した名優ロビン・ウィリアムズさん

西日本新聞 社会面

 5年前に他界した名優ロビン・ウィリアムズさん。「いまを生きる」など、優しく温かみある演技で知られるが、変幻自在の話術も魅力だった。しゃべりと温かさを存分に発揮したのが映画「グッドモーニング、ベトナム」だ。

 彼が演じたのは米軍放送のDJ、クロンナウア。ベトナム戦争中のサイゴン(現ホーチミン)で、陽気で型破りなトークが人気を呼ぶ。街で爆弾テロに遭遇し、番組の中で伝えようとするが上官から止められ、マイクに向かって語る。「今日のサイゴンは公式には異常なし」

 「年金報告書」がなかったことにされたり、「ない」と言ってた文書が見つかったり、そんな話がずいぶん増えた。そのたびに、「公式には異常なし」を思い出す。日本は平和な民主主義社会のはずだが、戦争中と同じではないか。いや、戦争ならば許されるわけでもない。事実を隠した結果がどうなるかは、歴史が示している。 (古賀英毅)

PR

PR

注目のテーマ