賛否は明確、論戦低調 オスプレイの佐賀配備計画 参院選佐賀

西日本新聞 佐賀版

 21日投開票の参院選佐賀選挙区(改選数1)では、陸上自衛隊オスプレイの佐賀空港配備計画に自民党現職の山下雄平氏(39)は賛成し、国民民主党元職の犬塚直史氏(64)は反対している。九州新幹線西九州(長崎)ルート整備など県絡みの国政課題で唯一、与野党の主張が真っ向から対立しているが、議論は盛り上がりを欠いている。

 「伊万里のものづくりを守るには政治の安定が必要だ」。山下氏は12日夜、伊万里市内での集会で、14分間にわたって持論を唱えたが、この日もオスプレイに触れることはなかった。

 公示以降、県内各地で夜に集会を開いているが、一度も「オスプレイ」を口にしていない。

 参院選に向けた自民党県連の政策集には「県民の理解の下、(オスプレイ)配備計画を進めて参ります」と明記。山下氏自身も西日本新聞社のアンケートに「島嶼(とうしょ)防衛のため創設された水陸機動団(長崎県佐世保市)の運用にはオスプレイ配備は必要」と記した。

 県も「国防のため」に受け入れを表明しているが、オスプレイの安全性や漁業被害を不安視する声は地元に根強い。陣営幹部は「漁業者たちの合意が得られない中、積極的に賛成と言うのははばかられる。演説の時間も限りがありオスプレイばかりを取り上げられない」と明かす。

 これに対し、犬塚氏は計画反対を訴え続ける。10日、鳥栖市での演説会でも「オスプレイは必要ない。どうして佐賀空港を民間と自衛隊の共用にしなければいけないのか」と強調した。

 国民民主県連は配備計画の態度を明確にしていなかったが、犬塚氏の擁立を決めると、計画反対の方針を確認。犬塚氏を野党統一候補とすると発表した6月の共同記者会見で、国民、社民、共産の県組織幹部らが「計画の白紙撤回」を盛り込んだ文書に署名した。

 陣営関係者は「与党との対立軸を鮮明にし、反対勢力から幅広く支持を取り付けたい」と話す。

 佐賀空港がある佐賀市川副町の60代女性は「候補者が自分に有利になるか、不利になるかを考えて話すのは当たり前。知事選も県議選でも議論が聞かれなかったし、またかという感じですよ」とあきらめ気味に話した。

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