『漱石がいた熊本』 村田由美著 (風間書房・2484円)

西日本新聞 くらし面

 夏目漱石が東京以外で暮らしたのは、小説「坊っちゃん」の舞台になった四国・松山が1年、熊本が4年3カ月、留学先のロンドンが2年。圧倒的に長い熊本時代の漱石の暮らしぶりを、当時の新聞記事や史料を丹念に読み込み、現場を歩きながら浮かび上がらせた。漱石が熊本を「森の都」と呼んだ文献はないのに、漱石が唱えたとする通説が広まった背景や、妻鏡子の身投げ騒動、繰り返した引っ越しの真相などを解き明かす。著者は熊本大客員准教授。西日本新聞熊本県版の連載に加筆・修正した。

PR

PR

注目のテーマ