一つの人格です 25周年のGLAYリーダー TAKUROさん

西日本新聞

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TAKURO

 ロックバンドGLAY(グレイ)がデビュー25周年を迎えました。メモリアルイヤーのキーワードは「DEMOCRACY(民主主義)」。2日に記念シングル「G4・V‐Democracy 2019」をリリースしました。そこに込めた思いは何か。リーダーのTAKUROさんに聞きました。

 -なぜ25周年のキーワードが「DEMOCRACY」なのですか。

 ★TAKURO 25周年をやるに当たって、グレイのことを客観的に見ている人にも加わってもらって話す中で、「グレイって4人が話し合って、それぞれのキャラクターを尊重し合って、ある意味こんな民主主義なバンドないですよね」ということから提案を受けました。その言葉を聞いて、僕が16歳のころに目指したバンド像でちゃんと歩けてきているんだと思い、「DEMOCRACYでいいね」と。一人がグイグイ引っ張っていくバンドもあるけど、グレイはそうじゃなかった、と気付かされる言葉でもあったし、グレイなりの民主主義を丁寧に説明する1年にする、でいいんじゃないかと、決定しました。

 -16歳の時のイメージとは?

 ★TAKURO 僕はビートルズからスタートしているから、4人が4人とも個性が光る、どのメンバーと接していても面白いバンドがいいと思って、メンバーを集めたつもりでした。東京に来て、レコード会社や事務所と話す時に「やっぱりここは(ボーカルの)TERU推しで」という話がありました。それに対して「いや違うんです。うちのバンドは4人がそれぞれ面白いし、才能が開花する時期はいろいろあるかもしれないけど、触らないでくれ」と主張しました。90年代は僕がメインでやってたけど、今となってはTERUがメインソングライターといってもおかしくないクオリティーだと思っています。

 -ずっと同じメンバーでやってこられた理由は?

 ★TAKURO 一番面白がられるのは、TERUは誰が書いた詞でも意味を尋ねたり、嫌だと言ったりしたことがない、ということです。自分の思想にいくら合わなくても、メンバーが今世の中に言いたいことはこういうことか、じゃあ手伝うか、というふうに。たいていのボーカリストはフロントマンなので自意識でつくられている部分は多いんですけど、彼はそういった意味でも、ドラえもんのポケットみたいな許容量があります。それぞれに聞くと、グレイという一つの人格があって、それに対して自分なりに貢献できることをささげている、というのにちょっと近いでしょうか。

 -記念シングルの「JUST FINE」はいかにもグレイという曲ですが、他の3曲はちょっと趣が違いますね。

 ★TAKURO 「JUST FINE」はギターバンドとしての自負があるのでギターが美しく響く曲を、と作ったんですが、他はTERUが提供してくれました。この楽曲群が今後のグレイじゃないかと思います。僕らも年をとって興味も変われば、歌うべき対象、内容も変わってくる。TERUが作った「COLORS」は「光のお父さん」という映画がきっかけですけど、良い親子関係を築けた人だけが書ける曲とはこういうものなのかな、と。夫として父親として一人の人間として必要なことをTERUの歌から気付かされます。

 -25周年でファンとの間の七つの約束を「公約」として表明していますが。

 ★TAKURO 七つと言っておきながら、実は今公約が20個から25個ぐらいまで増えていて、到底この1年で終わりそうもないので、26年目も多分「25周年」やってますし、27年目も「25周年」やっていると思うんですよね。でも、ありがたいことです。

 -公約といえば、日本は参院選の真っ最中ですが…。

 ★TAKURO 選挙は僕もなるべく行くようにしています。政党の公約は言葉が美しい分、逆に入ってこないですね。高齢者の人が気に入る言葉にしがちで、若い人には伝わらない。全世代に伝わる言葉で話せとは言いませんが、高齢者と若い世代がもう少し歩み寄れる言葉で話してもらえないでしょうか。

 ▼たくろう 1971年5月26日生まれ、北海道函館市出身。ギター担当。同郷のTERU、JIRO(ベース)、HISASHI(ギター)とGLAYを結成、94年に「RAIN」でメジャーデビュー。25周年記念では、5、6月に全国12カ所でホールツアーを開催、8月にメットライフドーム(埼玉県)でライブ、11月~2020年1月にかけて全国9カ所17公演のアリーナツアーを実施。マリンメッセ福岡は12月14、15日。

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