豪雨の後でも美味 熊本・錦町の桃

西日本新聞 夕刊

 熊本県錦町で「錦自然農園」を営む内布知典さん(55)、恵美子さん(54)夫妻から、注文していた桃「日川白鳳(ひかわはくほう)」が届いた。樹の上で完熟させてから届くので既に食べ頃。手に取って顔を近づけると何とも言えない野性的な香りがする。洗う時に毛をこそぎ落とし皮ごとガブリ。素朴でやさしい甘さ。後味スッキリ。

 園主の知典さんは、年々激しくなる異常気象の経験から「この状況下で農業を営むには、植物そのものを強くしていくしかない」と思い至った。以来、肥料は一切使わず、農薬の散布も慣行栽培の約1割と最低限に抑えて、桃、ブドウ、柿などの栽培を行う。

 「正直、豪雨の後なのでちょっと水っぽいかと思ってました」と伝えると、「長雨でも味が落ちないのが自慢なんです」と恵美子さん。「無肥料栽培の桃は、余剰の窒素分を水で薄めようとする必要がないせいか、どんなに大量の水が周囲にあっても余分に吸い上げない。だから味が薄まることがないし、えぐみや雑味が少ないんです」 これから実る品種はまた違う味わいで、玉は大きく果肉が詰まって甘みもしっかり、だという。8月半ばまで「白鳳(はくほう)」、「あかつき」「つきあかり」「川中島白桃」と続く。注文はお任せで受け、その時に収穫中の「これが旬」の品を発送する。「果肉が茶色になっていても、糖度の高い証拠だから心配しないで」とのこと。ああ、晩生の桃も、ぜひ食べたい。

 ▼錦自然農園の桃 品種はお任せで2キロ箱4320円(大きさにより6~8個)、送料は九州内冷蔵便で900円。発送は8月10日頃までで、なくなり次第終了。錦自然農園=0966(38)3990(午前8時~午後6時)

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