巡回バスにも期日前投票所 投票率向上へ選管躍起 参院選佐賀

西日本新聞 佐賀版

大型バスの車内に設置された投票箱で期日前投票する佐賀市富士町の有権者 拡大

大型バスの車内に設置された投票箱で期日前投票する佐賀市富士町の有権者

参院選佐賀選挙区の過去の投票率推移

 21日投開票の参院選は後半戦に突入した。県内では昨年12月の知事選、今春の統一地方選と選挙が続き、有権者の「選挙疲れ」による投票率低下が懸念される。自治体の選挙管理委員会は、車内で投票できるバスを山間部で走らせたり、商業施設に投票所を設置したり、あの手この手で投票率向上を図る。

 参院選佐賀選挙区の投票率は、戦後70%前後で推移し、1980年に過去最高の85・00%に達した。しかし、以後は下降傾向で村山富市政権下の95年に過去最低の42・54%を記録した。自民、民主、共産、幸福の4候補が激突した2013年は過去2番目に低い52・51%。18歳選挙権が初めて導入された16年は4・18ポイント上昇し56・69%だった。

 直近の大型選挙の投票率をみると、昨年12月の知事選は35・26%(前回比19・35ポイント減)、4月の県議選は46・12%(同4・8ポイント減)でともに過去最低。ある陣営幹部は「選挙疲れで今回の参院選は50%を切るかもしれない」と危惧(きぐ)。別の陣営関係者は「政治への不信感が広がり近年の投票率は下がる一方だ」と嘆く。

 各選管は投票率アップに力を入れる。佐賀市選管は13、14両日、同市富士町で高齢化率が特に高く、公共交通が不便な4カ所を貸し切りバスで巡回し、車内に期日前投票所を設置。県内では初の試みで、富士町の7地区の有権者603人が対象になる。担当者は「投票環境の向上につなげたい」と語る。

 13日、市川公民館前に到着したバス車内で期日前投票した地元自治会長の水田強さん(65)は「仕事や農業の合間に投票できてとても助かり、選挙を身近に感じる。交通手段のない高齢者もいるので今後も続けてほしい」と話した。

 唐津市選管は同日から20日までの午後1~8時、同市鏡のイオン唐津ショッピングセンター1階に期日前投票所を設ける。県内の商業施設では初の取り組みで担当者は「買い物に訪れる若者や家族連れの投票機会を増やしたい」と話す。

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