日田市長選、3候補が論戦スタート

西日本新聞 大分・日田玖珠版

 14日に告示された日田市長選には、いずれも無所属で、3期目を目指す現職原田啓介氏(60)、元厚生労働省官僚の新人椋野美智子氏(63)、学習塾経営の新人湯浅総氏(44)が立候補を届け出た。相次ぐ災害への備え、過疎化への対応など課題は山積。「令和」の新時代を託すリーダーを決める選挙戦が始まった。

 原田氏は、同市中城町の選挙事務所に近い「日田建設業会館」前で出陣式を開いた。災害への対応や、医療・子育て支援策の充実を背景にした移住者の増加など、市長としての2期8年の実績を強調。「高齢化が進む中、生活、自治をどうつくっていくかだ。子どもが夢や希望を持てる日田を将来に残したい。それを仕上げる4年間にしたい」と力を込めた。旧郡部5カ所でも出陣式を行った。

 椋野氏は、同市城町の選挙事務所での出陣式で、市周辺部の急速な人口減少や高齢化、市役所の不祥事など市の課題を指摘。「市民の皆さんの変えたい思いを結集すれば必ず日田市は変わる。経験と人脈を古里のために使わせてほしい。次の4年、今の状況を続けるわけにはいかない」と刷新を訴えた。支持者一人一人と固い握手を交わした後、選挙カーに乗って市内各所を回って支持を訴えた。

 同市三本松のパトリア日田前では、湯浅氏がスギのたすきをかけて出陣式に臨んだ。毎年人口が約千人減り、若者が日田を離れる現状を憂えた上で「真剣に市民の所得向上を目指して、市外からのお金を稼ぎたい。いつでも子どもたちが帰ってくる温かい古里を皆さんと一緒につくりたい」と力強く語った。さまざまな会員制交流サイト(SNS)を活用して若い世代への浸透を図る。

 投票は参院選と同じ21日午前7時~午後8時に市内59カ所(一部で繰り上げ)で行われる。同日午後9時から同市田島の市総合体育館で即日開票される。期日前投票は15~20日に市役所などである。 

 

■立候補者の公約と経歴 届け出順

原田啓介(はらだ・けいすけ) (60)無現 

〈公約〉農林業などの基幹産業のさらなる支援・強靱化。人材育成を主とした子育て支援施設の整備。AI時代に対応する情報インフラ整備。防災力・自治力強化に向けた防災ラジオの導入。障がい者やシニア世代が社会参加できる創業支援策新設。高齢者・辺地に対応する公共交通策の充実。

〈経歴〉自由の森大学実行委員長などを経て2011年から日田市長。日田市中央。東海大五高卒。

 

椋野美智子(むくの・みちこ) (63)無新 

〈公約〉人口減少を食い止めるために既存産業を振興して企業誘致を進め、子育てと女性の活躍支援、福祉の充実を進める。振興局へ人材・予算・権限を付け、高齢者の集いの場と免許返納後の移動手段を確保する。市職員が市民の立場に立ってしっかり仕事ができる体制を整える。

〈経歴〉1978年厚生省(現厚労省)入省。同省課長や大分大副学長などを務めた。日田市田島。東大卒。

 

湯浅総(ゆあさ・そう) (44)無新 

〈公約〉2年以内に給食費無料、免許返納者にタクシー・バス券の配布、市長給与50%カットを達成する。4年で市民1人当たり所得向上率日本一、津江・大山・小野をつなぐ縦の道路の早期拡張の促進を達成する。未来に向けて日本文化を磨き、自然環境を守り抜き、国際都市化を目指す。

〈経歴〉2004年から学習塾経営。社会福祉法人若宮福祉会の副理事長も務めた。日田市田島。早大卒。

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