黒帯の中に交じって正座する白帯姿が目に留まった

西日本新聞 社会面

 黒帯の中に交じって正座する白帯姿が目に留まった。自信なさげな表情もあれば、周りに負けじと肩肘張って身構える部員もいる。30校以上の高校柔道部の集合写真から見つけた。「挑むは大舞台。声の大きさだけは負けないよう向かっていけ」。そんなエールを送りたくなった。

 柔道、剣道の高校日本一を決める金鷲旗、玉竜旗大会が21日始まる。福岡都市圏の出場チームを写真付きで紹介する特集面を担当した。中学は柔道部だったが高校は部そのものがなかった。諦めた黒帯と金鷲旗への憧れは強く、大会に出場できる「白帯の後輩」をうらやましく思った。

 白帯の君へ‐。強い相手だと組んで早々に投げられるかもしれない。それでもいい。負けて起き上がる前に天井が見えるだろう。手に届かないと感じる、その高さが次に目指すものだ。涙して見た景色は忘れない。勝っても負けても、人生の目標を見つける夏にしてほしい。 (阿比留北斗)

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