京都ホテル民事再生へ 地元に老舗復活願う声

西日本新聞 北九州版

終戦直後の京都館(現在京都ホテル) 拡大

終戦直後の京都館(現在京都ホテル)

 地裁小倉支部に16日、民事再生手続きの開始を申し立てた行橋市宮市町の「京都(みやこ)ホテル」。今年創業133年の老舗だが、中央資本のビジネスホテルの進出に押されるなど業績回復が厳しい状況だった。京築地方でも数少ない会議や宴会施設を備えた施設だけに関係者からはホテルの再興を願う声が聞かれた。

 民間信用調査会社の東京商工リサーチなどによると、ホテルは1886年、現在地に宿屋「京都館(みやこかん)」を開業。ホテル前の長峡(ながお)川の水運を利用した海産物などの荷物を扱う商売人を相手にした宿だった。1952年に株式会社「京都館」を設立した。

 50~60年代には、筑豊地方の炭鉱関係者の宴会や、行橋市の海水浴客などの宿泊者でにぎわった。さらに、企業の長期宿泊者なども目立った。平成期には生活様式の変化に合わせて、ウエディングチャペル建設(96年)やレストラン改修(2008年)など、婚礼や飲食部門で生き残りをかけた。一方で、市内に進出した大手ビジネスホテルのあおりを受けて、宿泊客は減少。期待した婚礼部門も最盛期には年200組以上あったが、近年は5~6組に激減するなど歯止めがかからなかった。

 手続き申請を受けて、田中純市長は「市内で大人数の会合ができる施設。再生してほしい」と支援する意向を表明。西日本新聞社の取材に答えた進昭一社長は「多くの皆さんの力を得て、ホテルを再生し営業を続けたい」と語った。

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