北京に駐在していた2017年に聞いた話

西日本新聞 社会面

 北京に駐在していた2017年に聞いた話。知人が暮らすマンション住民のひとりが韓国製品の不買運動を提案した。当時、高高度防衛ミサイル(THAAD)配備を巡り中韓関係は悪化。中国当局が韓国旅行中止を国民に促し、「韓流」映画も締め出した。

 そうした空気に影響されるかと思いきや、マンションに住む中国人住民の間からは「それとこれとは別ではないか」「不買運動なんて大人げない」という声が多く上がり、沙汰やみになったという。

 半導体材料の輸出規制強化を機に、日韓関係は険悪になっている。不買運動を訴える韓国の人々が、日本製品を模した箱を踏みつぶす映像を見ると残念に思うが、国民全体を代表しているわけではない。冷静な人は必ずいる。

 国と国との関係だけに、理屈は双方にある。訪れた韓国政府関係者に握手もなく、飲み物も用意しない日本政府のやり方が、幼稚に見えて心配になる。 (相本康一)

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