戦国大名のトイレに迫る 19日から名護屋城博物館で企画展

西日本新聞 佐賀版

木村重隆陣跡から見つかった雪隠跡(唐津市教育委員会提供) 拡大

木村重隆陣跡から見つかった雪隠跡(唐津市教育委員会提供)

トイレットペーパー代わりに使われた木簡(福岡市埋蔵文化財センター提供)

 唐津市鎮西町の県立名護屋城博物館は19日から、名護屋城周辺に陣を築いた戦国大名が意匠を凝らして作った「見るトイレ」をはじめ、全国の厠(かわや)や雪隠(せっちん)の遺構や発掘資料を紹介する企画展「トイレのナゾを追え!! 肥前名護屋城の厠と雪隠」を開く。同館がトイレをテーマにした企画展を開催するのは初めてで、「トイレをキーワードに名護屋城跡に関心を持ってほしい」と期待している。

 名護屋城跡周辺では、前田利家ら4人の陣跡から、茶庭に置かれ、実際には使わずに外観だけを楽しむ「荘雪隠(かざりせっちん)」とみられるトイレの遺構が見つかっており、全国で最も古い発見例とされている。企画展ではこのうち、木村重隆陣跡から出土した荘雪隠の実物大フロアパネルを展示。全国のトイレ関連の発掘資料も取り寄せ、福井県鳥浜貝塚から出土した縄文時代の「糞石」(排せつ物)や、日本で初めて「トイレ」と確認された同県一乗谷朝倉氏遺跡の「金隠し」などを紹介する。展示品は約110点。

 古代から江戸時代まで続くリサイクル文化にも焦点を当て、尻をふくトイレットペーパーの代わりに木簡を再利用して使っていたことや、中世から近代にかけてし尿を肥料として利用してきたことも資料とともに説明する。

 期間中は毎週土曜日の午後1時から「トイレの自由研究」として学芸員が展示内容を解説。28日午前9時半から、トイレ遺構が発見された前田利家陣跡などを巡る「ミステリートイレツアー」(事前申し込み必要、先着40人程度)もある。

 渕ノ上隆介学芸員は「トイレを通して名護屋城の歴史的特徴や文化的意義を知ってもらうとともに、リサイクル文化が古くから根付いていたことも伝えられれば」と話している。

 9月1日まで。観覧無料。月曜休館(月曜が祝日の場合は翌日休館)。

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