83歳医師が俳画集 那珂川の諸岡さん 山や海、繁華街を色鉛筆で

西日本新聞 ふくおか都市圏版

俳画集「何かいいことありさうな」を刊行した諸岡正明さん 拡大

俳画集「何かいいことありさうな」を刊行した諸岡正明さん

 那珂川市の諸岡整形外科病院理事長の諸岡正明さん(83)が、色鉛筆で描いた絵に俳句を添えた俳画集「何かいいことありさうな」を刊行した。山や海の景色、繁華街のネオンの揺らめきと題材は多彩。どの作品からも見る者をホッと和ませるような、作者の確かな観察力と感性が伝わってくる。

 少年時代から父親の影響で、写真撮影が好きだった。これまでも写真に俳句を添えた「写真俳句」の本などを刊行しており、今回で13冊目。撮った写真は病院内に展示してきた。色鉛筆画は1年ほど前から。過去に撮った写真を絵にするほか、風景などを描くようになった。

 院内に展示する写真の説明文の代わりに付け始めたのが俳句。親友の大学教授に誘われ、約20年前に始めた。複数の句会に参加してきたが、特に鍛えられるのが「芝句会」だという。福岡市・西中洲の店の名を取った集まり。知人の映画評論家に誘われ、参加するようになった。「いつもシバかれていますよ」と笑う。

 「詩人の金子みすゞが大好き」と言うだけに、諸岡さんの句には情感がこもる。海辺で遊ぶ女児を描いた絵に添えて「遊ぼうと言へば浜木綿遊ばない」、雄大な阿蘇の景色には「遠き日の夏の想ひ出阿蘇に見ゆ」など。中洲のネオンが川面に映る絵には「出会ひ橋昔の人を思ふ夏」を添えた。

 「月華」の雅号を持つ。知人の元新聞記者が付けてくれたという。筋トレが健康法という80代現役医師は「色鉛筆と紙さえあればいつでも絵は描ける。これからも絵と俳句を頑張っていきますよ」と意気盛んだ。

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