文政権、国内報道にピリピリ 閣僚はSNSで日本に反論

西日本新聞 総合面

 【ソウル池田郷】日本による半導体材料の輸出規制強化を巡り、韓国の文在寅政権が、政府対応を疑問視する韓国紙の報道に神経をとがらせている。関係閣僚が会員制交流サイト(SNS)を通じて日本の閣僚に反論するなど、国内世論向けの対応も目立つ。

 大統領府の高〓廷(コミンジョン)報道官は17日、記者団とのやりとりの中で、革新系の文政権に批判的な保守系の朝鮮日報と中央日報がインターネット配信している日本語版の記事をやり玉に挙げた。「『手当たり次第反日』という愚民化政策」などの見出しの記事について「韓国と国民のためになるか」と厳しい表情で批判した。

 朝鮮日報は4日付の社説でも日本の対応を非難しつつ「今回の事態は強制徴用者賠償を巡る外交的摩擦のために起こった政府発の爆弾だ」と指摘。韓国紙記者は「政府関係者は日本に虚をつかれ、対応が後手に回ったとの批判記事に敏感になっている」と明かす。

 SNSによる情報戦も過熱している。韓国側は、日韓両国で輸出管理に関する国際機関の調査を受けるよう提案しているが、世耕弘成経済産業相は15日、ツイッターで「国際機関のチェックを受けるような性質のものではない」と否定。成允模(ソンユンモ)・産業通商資源相は16日、フェイスブックで「日本政府に自信があるなら韓国の提案に応じない理由がない」と反論した。

 国民世論の反発が強まるにつれて、文氏自身も日本への批判のトーンを強めている。15日には、北朝鮮への不適切な輸出の実態があるとの疑惑に反発して「制裁の枠の中で南北関係の発展と平和に総力を挙げる韓国政府への重大な挑戦だ」と、強い言葉で不快感をあらわにした。

※〓は「日へん」に「文」

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