小倉藩 24の物語紹介 郷土史家・小野さん 雑学交え出版

西日本新聞 北九州版

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「若い人たちに読んでほしい」と語る小野剛史さん

 元苅田町職員で郷土史家の小野剛史さん(62)=行橋市西泉1丁目=が、小倉藩にまつわる史実をまとめた「小倉藩の逆襲 豊前国歴史奇譚(きたん)」を出版した。小倉藩の24の物語を掲載し、若い人にも興味を持ってもらえるように、歴史にまつわる雑学を書くなど工夫した。

 本では、小倉城を造った戦国武将の毛利元就(もうりもとなり)(1497~1571)や小倉の街の礎を築いた豊前小倉藩の初代藩主細川忠興(ほそかわただおき)(1563~1646)、幕末時に田野浦(門司区)を占拠した長州藩(山口)の高杉晋作(1839~67)などの物語を紹介。中でも、旧小倉藩家老で「智勇兼備の名将」といわれる島村志津摩(しづま)(1833~76)が1866年から始まった「小倉戦争」で、長州藩にゲリラ戦を挑んで窮地に追いやった史実を丹念に描いた。

 サッカーJ1「サンフレッチェ広島」の名前の由来は、毛利元就の「三本の矢」であることなど物語の導入に雑学を入れて、読みやすく親しめるようにした。

 小野さんは、熊本大卒業後、1982年に苅田町役場に入り、約10年前に町の50年史を編さん。2年前には、幕末の小倉藩の動乱を描いた歴史小説「峠を出でて奇兵隊を撃て 幕末小倉藩物語」を執筆した。

 小野さんは「小倉藩を知ってほしいし、若者を中心に郷土の歴史に目を向けてほしい」と話している。

 本は10日に1500部を出版。四六判、232ページ、1728円(税込み)。北九州市内や行橋市の書店で発売中。花乱社=092(781)7550。 

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