「亥年選挙」どうなる投票率 統一選後 地方議員に疲れ 過去、下落傾向に

西日本新聞 ふくおか版

福岡選挙区の投票率の推移 拡大

福岡選挙区の投票率の推移

 9人が立候補した参院選福岡選挙区(改選数3)は21日の投開票日まであとわずか。結果に大きな影響を与える投票率だが、統一地方選と同じ年に重なる「亥(い)年」の参院選は落ち込む傾向にある。投票率は県民から候補者に向けた期待や信頼の大きさを測るバロメーターともいえるだけに、各陣営は気をもんでいる。

 戦後の亥年の参院選は今回と第1回(1947年)を除いて5回あり、福岡選挙区の投票率はいずれも前回を下回った。村山富市政権下で実施された95年は戦後最低の43・54%を記録。自民党が惨敗し全国的に投票率が上向いた2007年でさえ、福岡では54・83%と前回を0・01ポイント下回った。

 亥年は春の統一地方選後の夏に参院選がやってくる。陣営関係者によると、「運動の手足となる地方議員が疲弊する」「『また選挙か』と支持者が飽きてしまう」などの理由で、投票率が下がりやすくなる。

 では今回の投票率を、各陣営はどうみているのか。18歳選挙権が導入された前回16年の投票率は52・85%と、50%割れの13年(49・36%)を上回った。だが、今回については「盛り上がりに欠けている」というのが総意で「再び50%を切るのではないか」との懸念も多い。95年と同様、投開票日を前に台風が接近しているのも懸念材料だ。

 西日本新聞の電話世論調査でも、参院選に「関心がある」と答えた県内の人の割合は63・6%で、前回より10ポイント近く低下した。争点の一つとされる老後資金2千万円問題についても、与野党とも老後不安を解消する具体的な道筋までは示せておらず、「意外と国民はしらけている」(ある陣営関係者)という声もある。

 参院選での期日前投票が回を重ねるごとに増加傾向にある中で、14日現在の福岡選挙区の期日前投票数(10日間)は29万7788人と「ほぼ前回並み」(県選挙管理委員会)にとどまっている。

 各陣営は街頭演説や会員制交流サイト(SNS)で期日前投票を呼び掛ける。県選管も、若者の関心を高めることで投票率の底上げを図ろうと懸命だ。アイドルを起用した啓発に加え、一定期間に県内約50カ所の大学や短大を訪れた人のスマートフォンの位置情報を利用し、参院選特設サイトのバナー広告を表示する仕組みを導入。県選管は「若者にも投票を身近に感じてもらい、1人でも多くの人が投票してほしい」としている。

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■台風接近で3島投票日19日に 県選管が繰り上げ

 県選挙管理委員会は18日、参院選投開票日の21日に台風が九州北部に接近する恐れがあるとして、福岡市西区の能古島と玄界島、糸島市の姫島の3投票区について、投票日を19日に繰り上げると発表した。

 県選管によると、台風で投票箱を運ぶ船が出港できず、開票作業に支障が生じる懸念があると判断した。このほか、従来の決定通り、北九州小倉北区の藍島など離島の4投票区も19日に繰り上げる。2017年衆院選は台風による悪天候のため、能古島と玄界島で船が出港できず、両島分の開票作業は翌日に持ち越された。

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