若い人に鼻で笑われそうだが、「バズる」という新語が数年前からはやっていたと最近知った…

西日本新聞 オピニオン面

 若い人に鼻で笑われそうだが、「バズる」という新語が数年前からはやっていたと最近知った。語源は英語の「buzz(バズ)」。ハチの「ブーン」という羽音の擬音語で「ざわめく」「(うわさが)広がる」といった意味だ

▼それに「る」を付け、インターネット上で爆発的に話題が拡散する様子を表すのに用いる。「炎上」と違い、好ましい話題にも使うとか

▼今まさに「バズってる」動画をネットの投稿サイトで見た。題名は「男が1日ハイヒール履いてみた」。21歳の大学生がお台場へデートに行く設定でパンプスを履く

▼足を通した途端に「爪先がきゅっとなる」と違和感を訴える。歩いて10分の駅。階段をおっかなびっくり上る姿は笑えるが、既に足が痛むらしい。電車は混んでいて1時間20分立ちっ放し。あまりの痛みに4時間で音を上げる

▼彼の感想が秀逸だ。「つり革につかまっていても痛い」「パンプス履いているって、けがしながら歩いているようなもの」「座らないと安息は得られない」。個人差もあろうが、それほどの苦痛とは。男のわが身の不明を恥じた

▼女性へのパンプス強制をなくす運動が注目を集めている。美意識で履く自由、痛いから履かない自由、双方を尊重したい。少なくとも立ち仕事の職場では足を痛める靴が無理強いされないよう国は促していい。あすは参院選投票日。「バズりたい」男性政治家はぜひご一考を。

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