38カ所で崖崩れ、女性2人骨折 長崎県内記録的大雨

西日本新聞 長崎・佐世保版

がけ崩れで通行止めになった五島市岐宿町の国道384号 拡大

がけ崩れで通行止めになった五島市岐宿町の国道384号

対馬市厳原町桟原では道路が冠水し、住宅の入り口に土のうが積まれた 台風5号の接近で高波が打ち寄せる五島市のカヅメ海岸

 20日の長崎県内は台風5号の接近に伴い、離島を中心に記録的な大雨となり、気象庁は対馬市や五島列島に大雨特別警報を発表した。各地で土砂崩れが相次ぎ、交通機関に影響が出た。

 気象庁によると、20日午後5時までの1日の総雨量は小値賀町334ミリ、対馬市美津島町263・5ミリでそれぞれ観測史上最高。新上五島町有川郷は347・5ミリで7月の観測史上最高を記録した。民家への浸水は対馬市の床上7棟、床下1棟のほか、佐世保市と新上五島町で報告された。

 県災害警戒本部などによると、最も多いときで五島市などの2万1千世帯の3万9千人に避難指示、新上五島町など2万6千世帯の5万2千人に避難勧告が出た。20日午後2時のピーク時には255世帯、466人が避難所で過ごした。

 崖崩れは38カ所で発生。五島市岐宿町では民家敷地に土砂が流れ込んだ。対馬市厳原町中心部を流れる厳原本川は一時、氾濫危険水位に達した。

 新上五島署によると、新上五島町奈良尾で自宅の雨漏り修理中の女性(81)が屋根から転落し、腰の骨を折るけが。同町有川郷でも女性(63)が屋根から落ちて背中を骨折した。

 交通機関は乱れた。九州商船は長崎と福江、佐世保と有川などを結ぶ5航路の全36便を欠航。21日午前も4便が欠航する。五島産業汽船の長崎-鯛ノ浦も6便が終日欠航。多比良-長洲の有明フェリーは30便が運航を取りやめた。空の便はオリエンタルエアブリッジ(ORC)の長崎-対馬、長崎-福江、福岡-福江の3航路20便が欠航した。

 長崎地方気象台によると、雨は22日まで降る見通し。21日は一部の地域で雨脚が弱まるが「引き続き雨と土砂災害に警戒してほしい」と呼び掛けている。

長崎県の天気予報

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