猛追 安達氏が制す 参院2議席野党が独占

西日本新聞 大分・日田玖珠版

当選を決め、支持者の前でガッツポーズする安達澄氏=21日午後11時すぎ、大分市 拡大

当選を決め、支持者の前でガッツポーズする安達澄氏=21日午後11時すぎ、大分市

大分選挙区の投票率の推移

 参院選は21日投開票され、大分選挙区(改選数1)では野党統一候補の無所属新人安達澄氏(49)が、自民現職礒崎陽輔氏(61)と政治団体「NHKから国民を守る党」新人の牧原慶一郎氏(41)を破り、初当選を果たした。県内4野党が共闘して支援した安達氏は選挙戦で政権批判を展開、事実上の与野党一騎打ちを制した。安達氏の当選で、県内参議院の全2議席を野党が独占した。

 大分選挙区は全国の1人区でも屈指の激戦となった。前回2016年の参院選では民進(当時)現職が自民新人に1090票差で競り勝ち、今回も同様の構図となった。序盤優勢だった礒崎氏を安達氏が猛追する展開となり、最終盤まで横一線の接戦が続いた。

 21日、安達陣営は大分市の事務所でテレビの開票速報を注視。詰め掛けた支持者らは得票差が広がらない状況に、手に汗を握った。当確が伝えられると支持者らは喜びを爆発させ、事務所は万歳の声に包まれた。

 安達氏は立憲民主、国民民主、社民の3党から推薦、共産党の県組織から支援を得て、「地方主体、現場第一の政治を取り戻す」などと主張。連合大分が傘下労組の組合員約5万人をまとめつつ、安達氏は大分市、別府市の都市部を重点的に遊説、若者や主婦層らに爽やかさをアピールした。

 礒崎氏は、賃上げや幼児教育・保育無償化など政府の政策を唱えて「お年寄りも若い人も笑顔になる政治を進める」と強調。安倍晋三首相ら党幹部らが続々と来援するなど党本部主導でてこ入れを図ったが、支持層を固めきれず、無党派層への浸透も広がらずに、競り負けた。

 牧原氏は、NHKの受信料を払う人だけが視聴できるようにする制度への改正を訴えたが、響かなかった。

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