自民古賀氏激戦制す 参院選 野党共闘かわす

西日本新聞 長崎・佐世保版

当選確実の一報を受けて支持者らと万歳三唱する古賀友一郎氏(中央) 拡大

当選確実の一報を受けて支持者らと万歳三唱する古賀友一郎氏(中央)

議席に届かず、陣営関係者や支持者一人一人と握手する白川鮎美氏 長崎選挙区の投票率の推移

 21日投開票された参院選長崎選挙区(改選数1)は、自民現職の古賀友一郎氏(51)が再選を果たした。4野党共同候補で国民民主新人の白川鮎美氏(39)、政治団体「NHKから国民を守る党」新人の神谷幸太郎氏(43)をかわした。自民は同選挙区で2010年から連続して議席を確保しており、野党は前回参院選に続いて共闘した。

 古賀氏は総務官僚を22年務めたキャリア、総務政務官を務める実績を強調。社会保障や経済政策を中心に「持続可能な国づくり」を進められるよう、安倍政権の維持を求めた。

 白川氏は支持基盤の労働組合や各党地方議員の協力で浸透を図った。神谷氏は県内で選挙運動をしなかった。

■「良き長崎つくる」古賀氏

 21日午後8時半前、長崎市茂里町の県医師会館に設けた祝勝会場に姿を見せた自民現職古賀友一郎氏は支持者の拍手で迎えられ、両手を上げて応えた。「良き日本、長崎をつくって次世代に引き継ぎたい」。万歳の余韻が残る中で2期目の抱負を力強く語った。

 政務に追われ、自民県連内から「長崎への貢献が弱い」との不満があった。県議団の内紛も懸念材料で、初当選した6年前とは様相が違う選挙戦。閣僚や党役員の応援で支持組織を固めつつ、社会保障制度改革や食料問題で持論を展開。古賀氏は「将来の日本を左右する課題への対処に共感していただいた」と語った。

 老後不安や消費税増税など逆風になりうる問題が注目を集めたからこそ、安定政権維持の必要性を訴え、有権者に浸透したとみられる。「少子高齢、人口減少でも安心して暮らせる社会にする」。声に力を込めた。

■「悔しい気持ちしかない」 白川氏、3年後再挑戦誓う

 「県民の気持ちを引っ張ることができなかった」。人生初の選挙戦だった国民新人の白川鮎美氏は、長崎市江戸町の事務所に集まった支持者に頭を下げた。政権の打倒を目指して議席獲得を狙ったが届かなかった。

 前回の参院選より野党共闘の絆は幹部レベルでは確かに深まった。30代女性候補として生活者の視点に立った政治の実現を訴えたが、現職の壁は厚かった。

 期間中、生活に困っている人をたくさん見てきた、と言う白川氏。「120パーセントの力を注いだ。悔しい気持ちしかない」。3年後の再挑戦を誓った。

■参院選過去最低投票率45・46%

 県選挙管理委員会によると、参院選長崎選挙区の投票率は45・46%で、過去最低だった1995年の49・78%を下回った。2016年の前回は55・89%。

 参院選の投票率は86年の78・77%が最高。過去2回はいずれも50%台だった。

 当日有権者数は113万7066人(県選管調べ)。

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