久留米300棟以上浸水 県内記録的大雨 西鉄天神大牟田線も一時運休

西日本新聞 ふくおか版

浸水し、三角コーンなどが流されていくイオン小郡ショッピングセンター。昨年7月6日に続く浸水となった=21日午前8時半、小郡市大保 拡大

浸水し、三角コーンなどが流されていくイオン小郡ショッピングセンター。昨年7月6日に続く浸水となった=21日午前8時半、小郡市大保

久留米市東櫛原町付近の駐車場で半分近く漬かった車=21日午前(読者提供、写真の一部を加工しています) 大雨の影響で冠水した久留米市南薫町の道路=21日午前6時50分ごろ(写真の一部を加工しています)

 21日、夏休み最初の週末を迎えた県内を大雨が襲った。昨年に続き、久留米市で大規模な冠水被害が起きたほか、朝倉市や筑前町などでも床下浸水が発生した。筑後地方を中心に、筑豊、福岡都市圏でも道路の損壊や河川の護岸崩壊、崖崩れが相次いだ。

 21日未明から大雨が続いた筑後地区では、久留米市で300棟以上が床上・床下浸水の被害に遭ったほか、道路冠水による通行止めや公共交通機関の運休、店舗の臨時休業などが市民生活を直撃した。

 大雨の被害は特に久留米市で目立った。市は46小学校区のうち42校区に避難指示・勧告を出し、避難者は午前10時時点で270世帯505人に上った。住家被害は午後3時時点で床上浸水26棟、床下浸水280棟(いずれも推計)に達し、道路被害は損壊や冠水など計35カ所に及んだ。

 同市東櫛原町周辺の国道210号は午前6時から6時間余り通行止めとなったほか、市内のJR鹿児島線高架下を通る複数の車道が冠水し通行できなくなった。近くに住む女性(60)は「大雨のたびに身動きが取れなくなる。またかという感じ」と肩を落とした。

 小郡市でも昨年7月6日の西日本豪雨で浸水被害があった大崎地区を中心に再び浸水した。市総務課によると床上浸水が約20~30棟あり、床下浸水は把握できていない。大崎地区の田中信佳区長(70)は「前回と全く同じ場所が水に漬かっているようだ。住民がいくら備えても限度がある」と嘆いた。

 昨年に続き冠水したイオン小郡ショッピングセンター(小郡市大保)は、午前11時には約12万平方メートルの敷地全体が水深40センチ程度まで漬かった。イオン九州(福岡市)によると、一部商品が水没したものの、前回より被害は限定的という。昨年以降、隣接する川からの流入を防ぐ堤(高さ80センチ、長さ100メートル)を設置するなど対策を取ったが「別の経路から浸水したようだ」と関係者。営業再開は未定という。

 西鉄天神大牟田線は午前5時半ごろから約7時間、筑紫‐柳川で運転を見合わせた。久留米駅には再開まで待とうと構内に座り込む人や携帯電話で連絡を取る人があふれ、タクシー乗り場には長蛇の列ができた。

 広川町の高校3年の女子生徒(17)と母親(44)は、福岡市の専門学校で開かれるオープンキャンパスに参加予定だった。2人は「志望校の一つで楽しみにしていたのに」と戸惑っていた。

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