改憲勢力3分の2割れ 自公、改選過半数は確保 立民躍進、れいわ2議席

西日本新聞 一面

 第25回参院選は21日投開票された。与党は改選124議席の過半数63を超え、消費税率10%への引き上げなど、6年半に及ぶ安倍晋三首相の政権運営が信任された。憲法改正に前向きな自民、公明の与党と日本維新の会の「改憲勢力」は、国会発議要件となる参院全議席の3分の2を得るために必要な85議席を下回り、2016年以降続いた衆参で改憲可能な政治環境は失われた。首相は同日夜のテレビ番組で「国会審議の中で3分の2を形成する努力をする」と述べた。自民と野党統一候補が対決した全国32の改選1人区は、自民が22勝10敗。九州の1人区は、自民が大分を除く5選挙区を制した。立憲民主党は改選9議席から大幅に伸ばした。

 与党は非改選の70議席と合わせて参院過半数の123議席を大幅に上回る。ただ、自民は改選66議席を下回り、単独過半数も維持できなかった。

 1人区で自民は、福島、富山、和歌山などで勝利。2県にまたがる「合区」が導入されて2度目の「鳥取・島根」、「徳島・高知」でも議席を守った。一方、新潟では、下関北九州道路を巡る「忖度(そんたく)発言」で国土交通副大臣を辞任した塚田一郎氏が落選。イージス・アショア配備を巡る調査ミスで政権批判が強まる秋田でも敗北した。

 自民は13の改選複数区のすべてで、最低1議席を確保。福岡の松山政司元1億総活躍担当相、東京の丸川珠代元五輪相、北海道の高橋はるみ前知事らが当選した。

 公明は複数区で7人を擁立し、全員当選。改選11議席から伸ばした。福岡の下野六太氏、東京の山口那津男代表らが議席を得た。

 1人区の野党統一候補は、大分で前回に続き勝利。沖縄では自民候補が3回連続で敗北した。

 立民は福岡で野田国義氏が当選を決め、北海道、茨城、埼玉など、複数区で次々と当選した。

 国民民主党は愛知、静岡、長野で当選したが、伸び悩んだ。共産党は東京、埼玉で当選した。

 日本維新の会は、地盤の大阪で2人当選。兵庫でも当選した。比例代表では鈴木宗男氏が当選を決めた。

 れいわ新選組は比例代表で2議席を獲得。政党要件を持たない諸派が比例議席を得るのは2001年に非拘束名簿式を導入して以降、初めて。社民党も比例代表で1議席を獲得した。

 22日午前1時20分現在の共同通信の推計投票率は、48・80%。国政選挙で50%を下回ったのは1995年参院選の44・52%の1度しかない。前回16年の投票率は54・70%。

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